相続税の按分計算

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・相続税の按分
相続税額を実際に計算するときには按分計算が必要となります。
相続税での按分とは、対象となる相続税額を一定の割合に沿って割り振ることです。
たとえば税額が1000万円あったとして、これを5:5の割合で按分すると、500万円ずつに割り振る形になりますね。
もしこれを4:3:3の割合で按分するとしたら、400万円、300万円、300万円といった金額に割り振ることになります。

このような計算を按分といいますが、相続税ではこれが必要になります。
なぜかというと、相続税は各相続人で個別に計算するものではなく、その相続でかかる相続税全額を一度計算し、それを各相続人同士で按分するという計算の流れになるためです。
自分で相続税の計算をするときなど、各相続人がそれぞれいくら税額を負担するのか、按分の計算によって最終的に確定するのです。

・按分割合の決まり方
按分計算をするときには割合が大事です。
先の例でご紹介したように、一度計算した相続税額を一定の割合に沿って分割するという流れになります。
自分の割合が大きいほど自分が負担する相続税額が重くなるわけですから、按分割合はできるだけ小さくしたいところでしょう。

これについてはどうやって決まるのかというと、実はこの按分計算をする段階ではもう決まっていることも多いのです。
この按分割合は遺産を相続する割合をそのまま使用します。
たとえば相続人が3人おり、1人が遺産全体の4割を相続し、残りの2人がそれぞれ3割ずつ相続するという案に遺産分割協議で決まった場合、相続税の按分割合もそれをそのまま使用します。
つまり遺産全体の4割を相続する方が相続税も全体の4割を負担し、残りの2人が相続税全体の3割をそれぞれ負担するという形になるのです。

・按分計算を含めて遺産分割協議をしよう
割合さえ決まれば相続税の按分計算は簡単です。
しかしこのときにはたくさんの遺産を相続する方ほど負担する相続税も重くなります。
実際に相続税額を知らされて負担が重いと感じる方おられるでしょう。
遺産を相続する割合と相続税の按分割合とをそれぞれ別の割合にするのは基本的にNGとなりますから、他の相続人と交渉するといった対応も困難です。

遺産分割協議でたくさんの遺産を相続するほど相続税の按分割合も自動的に高くなり、按分計算時に自分が負担する相続税額が重くなることは早めに確認しておきましょう。
もし相続税を負担したくないと思う事情があれば、あまり多くの遺産を相続しないことです。
それで按分割合も抑えられ、自分が負担する相続税額も軽くなります。

相続税における申告と納付の期間はいつまで?

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相続税の申告が必要になってしまった場合、手続きばかりに気が取られてしまいそうですが、相続税の申告や納付を行う際は期間が決められています。
そこで、申告期間と納付期間、延滞税などについても見ていきたいと思います。

・相続税の申告期間とは?
相続税の申告における期間は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から、10ヶ月以内に行わなければならないと決められています。
遠方に住んでいて亡くなったことを後で知らされた場合は、お葬式や分割協議を行う通知を受けた翌日からのカウントとなり、その日から10ヶ月以内に申告を行う必要があります。
相続税の申告については家族の誰かが行えばいいというわけではなく、相続人となる人が各自で手続きを行わなければなりません。

・相続税には納付の期間が決まっている!
相続税は申告だけでなく、納付による期間も決められています。
一般的には、相続税を一括で支払うと言われているのですが、正しくは申告期間と同じ被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10ヶ月以内に納付しなければなりません。
相続税については5年から7年で時効はあるものの、税務署ではある程度お金や不動産について把握しているため相続税の納付から逃れることは出来ません。
なので、期間を過ぎるまでに相続税の納付を行いましょう。

・申告期間までに納付が出来ない場合は?
申告期間までに相続税の申告と納付が出来ない場合は、延滞税が課せられてしまうので注意が必要です。
この場合は申告期間の延長を行ったり、納付期間の延納をしてもう手続きを行いましょう。
手続きを行い申請が認められれば、申告期間や納付期間を延長してもらえ延滞税がかかることもなくなると思います。

このように相続税には民法上で決められている期間によって、相続税の申告や納付を行わなければなりません。
相続税の申告による手続きが面倒、相続税を納付したくないからと言って悪質な改ざんを行うと、ペナルティとして懲役刑が課せられてしまう可能性もあります。
面倒な手続きではありますが、正しい書類を提出し相続税の納付を行った方が賢明であると考えられます。
相続税の申告や納付は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10ヶ月以内と期間が決められているため、必ずこの期間内に相続税の申告と納付を行うようにしましょう。
期間までに間に合わないという場合は、適切な方法によって延長・延納をしてもらえるように働きかけましょう。

相続税計算で重要な受取保険金

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相続税の計算で重要となってくるのが保険金です。
受取保険金に関しては、しっかりと相続税の計算と合わせておこなっておくことをおすすめします。
そもそも相続税とはどのようなものにかかるのかと言えば、被相続人の土地や建物などの不動産の他、貯金や預金などの現金、その他には株や証券、さらには所有していたものなどにも価値があれば課税されます。
ただ、それとは別に、被相続人が死亡した際に入る生命保険など、色々な保険があるでしょう。
これらは節税や税金対策としておこなっている方も多いです。
なぜなら、保険は必要経費と言えるもので、国でも保険として支払った分に関しては課税しないということもあります。
それを活用すれば、相続税と保険金も上手に活用していくことができるでしょう。
もちろん、受取保険金が高くなればなるほど、その影響も大きくなります。

特に家族や遺族が多い場合は、それらの分割協議なども進めなくてはなりません。
まずは、それらの点も考えてみてはいかがでしょうか。

なお、保険金に関しては、もともと保険会社から支払われるものなので、被相続人のものでありながら、被相続人のものではないという考え方となっています。
受取人によって、そこでまた違ってきます。
だからこそ、しっかりと考えておくことが必要となるのです。

ただ、これらのお金に関することは、あまりわからないという方が多いでしょう。
特に相続も保険金も、人生で早々必要となってくる場面はありません。
せいぜい人生においても1回や2回ほどしかないでしょう。
そうなると、当然ですが知識がないので、無駄なところで搾取されてしまうことが多くなります。
そうならないよう、まずは専門家に相談してみてください。
専門家であれば、それらの計算はもちろん、対処や対策に関しても教えてくれます。
そういう意味では、やはり魅力も大きいのではないでしょうか。
特に知識がない方の心強い味方となってくれるので、ぜひ上手に活用してみてください。

なお、税理士に関しては、対応している範囲もそれぞれ違ってきます。
そこは知っておくことが必要です。
保険金に強い税理士もいますし、相続に強い税理士もいます。
それらの税理士を活用して、まずは上手に相続税の計算してみてください。
もちろん、すべて専門家に丸投げしてしまうというのも良いです。
あまり変に手を出すより、専門家に丸投げしてしまった方が良いと言えるでしょう。

配偶者の相続税を相談すべき専門家

日本の法律はかなり複雑で、人が亡くなった際にもいろいろな税金などが絡んできますよね。
配偶者はそれらに対応してゆかなければなりません。
相続税についてはかなり高額な遺産総額でない限りは基礎控除によって0円になりますが、基礎控除を超える場合、非常に複雑な計算を行って相続税の申告を行う必要があります。
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相続税の配偶者控除と1億6千万

相続税と言う言葉を聞いたことがある人でも、実際に相続税の申告をした経験のある人は少ないでしょう。
相続税には基礎控除と言うものがあり、3600万円以下の遺産総額であれば基礎控除によって相続税が0円になるからです。
しかもこの3600万円と言うのは最低ラインであり、法定相続人の人数が多ければ1人につき600万円ずつ基礎控除額は増額します。
ほとんどの相続ではこの基礎控除によって相続税が実質的に発生していないのです。
基礎控除は申告の必要がありませんので、相続税の申告が必要なのはこの基礎控除を超える遺産総額の相続の場合のみなのです。
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配偶者と子供で相続する場合の相続税

今回の記事では配偶者と子供3人で遺産総額5億円の相続する場合を例に、相続税について解説します。
相続税について考える際に最初に行うべきは、基礎控除額の計算です。
相続税の基礎控除は3000万円にプラス600万円×法定相続人数となりますので、今回の例だと法定相続人が4名で、3000万円プラス2400万円です。
つまり合計5400万円となりますよね。
まずはこの5400万円を遺産総額から控除します。
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配偶者と兄弟の相続と相続税

配偶者が亡くなって相続となった場合、法定相続人が必ずしも自分と子供となるとは限りませんよね。
子供がいない家庭であれば、被相続人の兄弟が法定相続人となるケースが多くなります。
事故などの特別な事情で亡くなった場合でなければ、被相続人の親は既に亡くなっていることが一般的です。
祖父母となればなおさらですよね。
故に被相続人の兄弟が法定相続人となるケースは珍しくないのです。
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配偶者と相続税の基礎控除

相続の際に喪主が配偶者となり、葬儀や火葬、そして相続を取り仕切ることは珍しくありませんよね。
相続においてある意味でもっとも強い権利を持っているのが配偶者ですし、それ故にいろいろと大変な場面も増えてきます。
今回はそんな配偶者こそ知っておくべき、「相続税の基礎控除」について詳しく解説します。
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配偶者が使える相続税軽減措置

相続が発生した際に、もっとも心身の負担が大きいのは配偶者であることが多いですよね。
場合によっては金銭的な負担によって、生活に支障をきたしてしまう可能性もあります。
そこで今回は配偶者が使える相続税軽減措置について、大まかに解説します。
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相続税の配偶者控除申告について

相続税の配偶者控除とは、配偶者の負担を軽減するための特例措置です。
配偶者の老後のために、生前の被相続人の財産形成において配偶者の貢献を認め、軽減しましょうと言う措置になります。
この配偶者控除は条件に当てはまる場合に自動的に適用されるものではなく、利用する場合には必ず申告が必要となります。
税務署に必要書類を揃えて足を運び、申告する必要があるのです。
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